第3回: 鳥山明のクリエイティブと隠れた名シーン、キャラ名の秘密

40周年を迎えた『ドラゴンボール』。その魅力の核心には、原作者・鳥山明先生の天才的なクリエイティブが息づいています。今回は、鳥山作品を愛するコアファンに向けて、デザイン・名シーン・キャラクター名に秘められた遊び心を徹底解説します!

■ シンプルなのに深い ― 鳥山デザインの魔法

鳥山明先生の魅力は、複雑な装飾より「印象の残るシンプルさ」にあります。悟空のオレンジの道着は、純粋で明朗な彼の性格を視覚的に表現。対照的に、フリーザの白く冷たい姿は“静かな恐怖”を漂わせ、敵としての完成度を高めています。

さらに、ドラゴンボールやサイヤ人といった設定の数々は、冒険・バトル・宇宙と物語のスケールを無限に広げました。この世界観の“拡張性”こそが、長年にわたり愛され続ける理由のひとつでしょう。

■ 名シーンに宿るセンスと熱量

初期のギャグテイストも、鳥山ワールドの欠かせない要素。例えば亀仙人の修行シーン(コミックス2巻)で悟空とクリリンが岩を動かす様子は、シンプルな絵でテンポ良く笑いを誘います。そこから、ピッコロ大魔王の不気味な登場(12巻)、ベジータの「きたねえ花火だ!」(23巻)など、バトル漫画としての熱量も一気に高まっていきました。

ファンの間では、『超武闘伝』シリーズのBGMや、Vジャンプ誌でとよたろう先生が描く最新の悟空にも熱い視線が注がれています。40周年記念サイト「鳥山明 ほぼ全仕事」では、貴重なフリーザ戦のラフスケッチなども公開中。創作の裏側を垣間見られる貴重な資料です。

■ キャラ名に宿る“遊び心”

『ドラゴンボール』のキャラ名には、鳥山先生ならではのユーモアが散りばめられています。サイヤ人は「野菜」が由来で、ベジータ=ベジタブル、ナッパ=ナパキャベツ。フリーザ一族は冷蔵庫系(フリーザ=freezer、クウラ=cooler)、ブルマ一家は下着系(ブルマ=bloomers、トランクス=trunks)と、思わず笑ってしまうネーミングが満載です。

■ グッズ・SNS・次回予告

40周年を記念して、ファン垂涎のグッズも登場中。中でも「S.H.Figuarts 孫悟空&神龍(Vジャンプ応募者限定)」は、コレクターにとってのマストアイテム。さらにX(旧Twitter)上では、名シーンをいじった「フリーザ5分間」ミーム(@dbz_memes)なども盛り上がっています。

あなたの“推しシーン”も、ぜひ #DragonBall40th でシェアしましょう!

次回は、作品のもう一つの柱──声優陣の演技とその魅力に迫ります。お楽しみに!

▼関連バックナンバーはこちら

コメント

タイトルとURLをコピーしました