「君、遅いね、冗談だよ!」──そんな言葉にチクリときた経験、ありませんか?
私もかつて、「冗談」の皮をかぶった嫌味にイライラしたことがあります。でも反応すれば「冗談なのに」と返され、無視すれば「こいつには何を言っても大丈夫」と調子に乗られる…。まさにグレーゾーンなハラスメント。このモヤモヤ、どう向き合えばいいのでしょうか。
実は、「くだらない」と割り切ることで、少し心が軽くなるんです。そして、やる側も無意識にストレス発散している可能性がある。
このブログでは、やられる側の「大丈夫だよ」と、やる側への「気づき」を届けます。職場の空気を、ほんの少しでも心地よくしていきませんか?
グレーゾーンハラスメントとは?
グレーゾーンハラスメントとは、法律では裁けないけれど、心に引っかかるような言動のこと。いじめとハラスメントの中間に位置し、曖昧さが特徴です。
- 「冗談」で繰り返される嫌味や皮肉
- 「まだ結婚しないの?」などの詮索
- 仲間はずれに近い空気を作る雑談やランチ
- 「これくらい平気でしょ?」とバカにするようなイジリ
厚生労働省の調査(2023年)では、職場でハラスメントを感じた人は約3割。誰もが当事者になる可能性がある問題です。
モヤモヤが重なる理由とは?
やられる側は、反応しても無視しても相手が助長されるのが辛いところ。
言い返すと「冗談なのに!」、無視すると「次もイケる」とエスカレート。やる側は、言い返さない相手を選んだり、「冗談だよ」と逃げたり。ストレス解消のつもりが、誰かを傷つけてるかも。このズルい環境、むなしいですよね。
でも、やられる側が「くだらない」と割り切ればダメージは減るし、やる側が気づけば変わる。その第一歩、踏み出してみませんか?
あなたはどっち?「やる側」「やられる側」チェック
以下のチェック項目で、自分の立場を振り返ってみましょう。
- 嫌味を「冗談」で包んでいないか/言われてないか?
→ 言われた側は軽く「それちょっと気になりますね」と返す。やる側は相手の表情を確認。 - 誰かを除外するような空気がないか?
→ 除外されていると感じたら信頼できる人に相談を。やる側は声をかける勇気を。 - プライベートに踏み込みすぎてないか?
→ された側は「その話は…」と笑って回避。する側は、深追いしない。 - イジリがバカにする方向にいっていないか?
→ 「全員が笑える」かがイジリの境界線。後悔したら「ごめん」と素直に謝ろう。 - 反応や無視で相手が調子に乗っていないか?
→「イエスバット法」で穏やかに指摘を。やる側は「相手を選んでいないか」自問を。 - 空気を読まないといけない雰囲気?
→ 無理せず自分らしく。空気で人を縛らない意識を。 - モヤモヤを相談できずに抱えていないか?
→ 厚労省の相談窓口なども活用を。
「イジリ」と「バカにする」の線引き、考えてみましょう
やる側にとっての「軽い冗談」も、やられる側には「バカにされた」と感じられることがあります。
ポイントは、全員が笑えているかどうか。
相手が目をそらしたり、作り笑いだったりしたら、その冗談はバカにする側に近いのかもしれません。
「言いすぎたかな」と思ったら、ぜひフォローを。ちょっとした気遣いが、空気を変える大きな一歩になります。
イエスバット法で、スマートに伝える
グレーゾーンハラスメントに対する一つの対処法として「イエスバット法」があります。
これは相手を否定せずに、自分の違和感をやんわり伝えるテクニックです。
例:
同僚:「遅いね、冗談だよ!」
あなた:「はは、面白いですね!でも、そういうの気になる人もいますよ〜(笑)」
反応しつつも、やんわりと線引きを伝えることで、空気が変わります。周囲への気づきにもつながります。
他にも…
- 割り切る:「この人はそういう人」と一線を引く。
- 記録する: 発言やタイミングをメモに残す。
- 相談する: 信頼できる同僚や外部窓口に。
気づきを広めよう。あなたの一歩が、職場を変える
誰もが「やる側」「やられる側」になりうるからこそ、気づきを周囲に広げることが大切です。
- 「最近、モヤモヤしたことある?」と声をかけてみる。
- 仲間はずれを感じたら、全員が話せる話題や食事の場を。
- このブログをシェアして、「こんなことあるよね」と対話を。
まとめ:大丈夫。気づけば、変わっていける
グレーゾーンハラスメントは「くだらないこと」と切り捨てるのも一つの方法。
でも本当に変わるには、やる側・やられる側、双方の“気づき”が必要です。
過去のむなしさを笑い飛ばして、チェックリストで自分を振り返ってみましょう。
気づいたあなたの一歩が、明るく心地よい職場を作っていきます。
あなたのモヤモヤ体験、ぜひコメントで教えてください。
気づきの共有が、誰かの救いになるかもしれません。
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