2025年5月31日、東京都足立区で予定されていた「足立の花火大会」が中止となりました。
実は昨年(2024年)も落雷の恐れで中止となっており、2年連続の中止です。
なぜ中止? 今年は「強風」
今年は強風の影響により、花火の打ち上げ内容を一部変更しつつも、最終的には中止を判断したとのこと。
昨年は落雷の恐れでの中止。2年続けての中止には、地元の声援と落胆が交錯しました。
「延期できない」のはなぜ?
- 会場(荒川河川敷)の確保が難しい
- 警備・運営費用が高額
- 花火は湿気に弱く、長期保管できない
こうした理由から、多くの花火大会では延期ではなく“中止”という決断が下されます。
今年は「5月開催」だった理由
「足立の花火」は例年7月下旬に開催されていましたが、2025年は異例の5月開催でした。
この変更は、猛暑と突然の悪天候(雷雨など)による中止リスクを避けるためだと発表されています。
ただ、来年以降の開催時期についてはまだ未定とのことです。
幻となった14,010発の花火
今年の大会では、千住宿開宿400年を記念し、例年の約13,000発に加えて、千住にちなんだ1,010発を追加。
合計14,010発の花火が予定されていましたが、一発も打ち上げられないまま中止となりました。
「足立の花火」とは?
開催地は東京都足立区、荒川河川敷。
1979年から続く歴史ある大会で、起源は明治時代に「千住大橋の再架橋」を祝った花火とも言われています。
初開催時は3,700発が打ち上げられ、好評を博しました。
5月〜6月に開催される花火大会も
「花火=夏」という印象は根強いものの、近年は気候変動への配慮から、5月下旬〜6月上旬に花火大会を開催する地域も増加しています。
- 水郷潮来あやめまつり花火大会(茨城県潮来市)
- 熱海海上花火大会(静岡県熱海市)
- えびす花火大会(鹿児島県指宿市)※不定期開催
- 沖縄各地の海開きイベントでの花火
特に「水郷潮来あやめまつり花火大会」は、毎年5月下旬の「あやめまつり」開幕にあわせて安定開催されており、時期の変更はほぼありません。
まとめ:花火と季節、変わるもの・変わらないもの
中止という残念な結末ではありましたが、背景には観覧者やスタッフの安全を守るための努力がありました。
これからも5月〜6月に花火を打ち上げる自治体が増えるかもしれませんが、「花火=夏」という文化的なイメージも大切にしていきたいですね。
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