2025年5月28日、東京都中野区の交差点で「スーツケースに腰掛けて電動キックボードを運転する様子」が撮影され、SNSで拡散。話題を呼びました。
この行為に対し、LUUPは「当社の車両であるかどうかを特定のうえ、アカウント停止等の対応を行う」とコメントを発表。
LUUPとは?
LUUPは、電動キックボードや電動アシスト自転車のシェアリングサービスです。専用アプリからアカウントを作成し、交通ルールテストに合格することで、16歳以上なら運転免許なしで利用できます。
歩道をヘルメットなしで走行する姿に、違和感を覚えた方もいるかもしれませんが、それは法律に基づいた走行モードがあるためです。
原付とLUUPの違い
項目 | 原付自転車(第一種) | LUUP(特定小型原動機付自転車) |
---|---|---|
法的区分 | 一般原動機付自転車 | 特定小型原動機付自転車 |
運転免許 | 必要(原付免許以上) | 不要(16歳以上) |
最高速度 | 30km/h | 20km/h |
走行可能な場所 | 車道のみ | 車道、自転車道、普通自転車専用通行帯(条件付き) |
歩道走行 | 不可 | 6km/hモード時に可能(条件付き) |
ヘルメット着用義務 | 義務 | 努力義務 |
ナンバープレート | 必要 | 必要 |
自賠責保険 | 加入義務 | 利用料に含まれる |
交通ルールテストは機能している?
合格率などの具体的な数値は公表されていませんが、LUUP利用者を対象としたアンケートでは、「テストを通じて交通ルールへの意識が高まった」とする回答が多数を占めました。
それでも、電動キックボードに関連するマナー違反や事故のニュースは後を絶たず、制度の運用とともに、実際の使い方も問われています。
LUUPでスーツケースを載せるのはOK?
LUUP側は、スーツケースをイス代わりにして乗車する行為を「明確な禁止行為」としています。重い荷物や大きな荷物を積載することで、車体のバランスが崩れやすくなり、事故のリスクも高まるためです。
運転の妨げにならないリュック程度なら問題ありませんが、安全のためにも大きな荷物の積載は避けましょう。
まとめ:「LUUP=電動スーツケース」ではない
一部報道では、今回の乗り物がLUUPではなく「電動スーツケース」だった可能性も示唆されています。つまり、LUUPの電動キックボードにスーツケースを載せて座ったのではなく、スーツケースそのものが動力付きだった可能性もあるということです。
ただし、どちらにせよ道路交通法違反であることに違いはありません。便利な移動手段として期待される電動モビリティだからこそ、正しく使い続ける努力が求められます。
私たち一人ひとりのモラルと判断力が、安全と自由を守る鍵になるのではないでしょうか。
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